育休で弱者を知る育休前は弱者の視点に気付けない
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育休で弱者を知る自分がどれだけ強者だったかが分かる
あなたが健康な大人で男性だった場合、あなたは実はそれだけで社会的な強者です。
「え〜小遣い月●万円の俺が強者なわけないでしょ。」と思われるかもしれません。
しかし、いざ育児休業に入り、「健康な大人の男性」から「赤ちゃん連れの男性」に変わった途端、今までの立場がどれだけ強者だったかが身に染みます。
電車・バス・自転車…弱者の外出はラクじゃない危険・困難だらけ

日本は先進国で、駅にはエレベーターがあり、バスも段差の無いノンステップバスが多いですが、赤ちゃん連れでの移動は困難極まりないです。
特に、ベビーカーでの移動は大変です。
混んできたからベビーカーを畳もうっと思っても、赤ちゃんをダッコしながらベビーカーを片手で畳む作業は揺れる車内では至難の業
。
ベビーカーで街中を出歩いても、周りの人みんながベビーカーを押したことがあるわけでもなく、こちらがぶつからない様に気をつけていても、向こうの予想外の動きにヒヤヒヤすることも 良くあります。
しかし、その「ベビーカーを押したことのない人」とは、数ヶ月前の自分であり、同じように振舞っていたはずなんです(自分は思いやりのない方なので、もっとひどかったはず…。)。
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他人事だった「弱者の視点」を知る自分の問題としてとらえるようになる

「健康な大人の男性」から「赤ちゃん連れの男性」に変わると、現在の社会がどれだけ「健康な大人の男性」向けに作られているかが良く分かります。
階段や段差が多くて移動しづらく、歩道にも自転車が走っていて危ない
(でも自分も子どもを自転車に乗せれば、車道は危ない…)、というように、これまでは気付いていても他人事だった問題が、自分の問題として考えるようになるわけです。
そこから、「車イスの人だったらもっと大変で怖い思いをするかも…」、「妊婦さんはこの重さをお腹に入れて歩くのか…」といったことまで思いがいたるようになりました。
もちろん、育休を取らない場合でもこれらの考え方の変化はあるかもしれませんが、やはり、自分1人で赤ちゃん連れで外出すると、気付くことは多いと思います。
育休を取る・育児をするということは、最もポジティブかつ自然に弱者の視点を得られる手段だと思います。
育児休業を取得する男性が増え、「健康な大人の男性」に最適化された社会が、もう少し弱者寄りになればいいな…と願う今日この頃です。
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